イジワル副社長はウブな秘書を堪能したい
 私……彼に試されてる?

 それとも、私が昨日の夜あんな事言ったからその腹いせ?

 いずれにせよ、最低だ!

 絶対に許せない、あの暴君。

 食事中にさすがに電話はかけられないので、瑠海にメールを入れる。

" 食事が済んだら電話を下さい。ディナーも香港ですか?さぞかし夜景が綺麗でしょうね。 "

 ほんと、いいご身分です事。

 一息つこうと席を立つと、お局がやって来た。

 ああ、またなんか言われる。

「新しい副社長とは上手くいっていないようね。社長はそんなに手がかからないし、私が副社長も担当しても良いわよ」

 早速瑠海に狙いをつけましたか。

 のしをつけて渡したいところだけど、私が仕事出来ないって思われるのは許せない。

私にだってプライドはある。

「大丈夫です。まだ初日ですし、そのうち慣れると思います」
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