Black World
担任と一緒に教室へと足を運び、黒板の前に立たされる。


教室に居た生徒たちの視線が、一気集まる。


見せ物じゃないんですけど。


「佐倉。自己紹介」


本郷先生の言葉に、心の中で盛大のため息を漏らす。


自己紹介って、必要なモノ?


名前なら、今本郷先生が言ったじゃない。


他に、何を言えと?


「緊張してるのか?」


口を閉ざしていると、本郷先生がそんなことを言う。


してないし。


ただ、言うことがないだけ。


「佐倉は緊張してるようだ。まぁ、みんな仲良くしてやってくれ」


こっちは、誰とも仲良くなる気なんてない。


もちろん、担任のアンタとも。

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