Black World
本郷先生から席を教えてもらい、言われた場所へと向かう。


中途半端な席。


どうせなら廊下側とか、窓側とか、1番後ろとか、もっと良い席があるだろ。


窓側から3列目で、後ろから2番目の席に、あたしは腰を下ろした。


周りの席の子たちが、物珍しそうにこちらを見てくる。


だから、見せ物じゃないから。


「佐倉さん。どこから来たの?」

「彼氏いる?」

「なんで、こんな時期に?」


なんて、質問が飛ぶ。


ウザい。


見ず知らずのお前らに、付き合う必要ある?


お前らに聞く権利もなければ、答える義務もない。


私は一切返事をすることなく、口を閉ざした。

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