続♡プリンセス☆ロード
「…そっか、そんなことが」
「うん…」
私は、ずっと抱えてきた不安をエリサちゃんに話した。
自分が選んだ道だけど、変わっていくことについていけないこと。
ただ、レンといたかっただけなのに、欲深くなっている自分がいること。
「王妃になりたかったわけじゃないのにって。ただ、レンの側にいたくて、そのために王妃になる道を選んだだけで…。私は、誰かの上に立ちたいわけじゃない」
「…ねぇ、そう言ってさ、紗南が壁を作ってんじゃない?」
「え?」
「あたしもさ、エリサさま、とかエリサお嬢様!とか、言われてさ魔王さまの妹としての肩書みたいなのあるよ」
そうだよね、エリサちゃんだって、同じだ。
「でもさ、別にあたし、皆と距離があるとか思ったことない」
「え…?」
「そりゃあ、しゃべり方まで言ったらきりがないけどさ、あたし普通に誰とでもこうやってふざけられるし。ドンちゃんをからかって遊んだりするし」
「……」
「あたしがみんなに話していけばさ、皆からも気さくに話しかけてくれるようになったし。だから、関係ないんだよ。立場とか、そういうのって」
「エリサちゃん…」
「紗南が壁作っちゃだめだよ。王妃だからどうせって、そんな風に思ったら、誰も近づいてくれなくなっちゃうよ?」
なんで、気づかなかったんだろう。
いつも、誰かのせいにしてた。
どうして前みたいに接してくれないのって。
肩書ができることは仕方ない。
その上で、自分がどう接するかだったんだね。
皆が変わっていくことを嘆くだけじゃダメなんだ。
自分が変わっていかなきゃ。
「ありがとう…」
「どういたしまして!…そろそろ兄ちゃん帰ってくるよ!」
エリサちゃんは、どうしてこんなにもしっかりしているんだろう。
私も、見習わなきゃ。