続♡プリンセス☆ロード
「おお、紗南。元気してたか?」
「うん。ロイドも、元気そうでよかった」
魔王というくらいだから、仰々しいマントとか翻しているのかと思ったら以外にもシンプルな服装だった。
「ん?どうした」
「いや、魔王らしくない服装だなって」
「魔王らしいって、マントとかか?…邪魔くさいの嫌いなんだ」
私のイメージはすっかり見透かされていたらしい。
それにしても、ロイドらしい理由だ。
なんとなく、ロイドはレンに似てる。
だからこそ、二人はケンカをよくしてたんだよね。
「それにしても、珍しいな。紗南がここに来るなんて。初めてじゃねぇか?」
「…うん」
「…なんか、あったな。ちょっと待ってろ、着替えてくる」
「うん…」
私の様子をくみ取ったロイドは優しく声をかけ奥の部屋に向かった。
私は、ロイドが来るのを椅子に座って待った。
私は、なにを聞いてもらいたくて来たんだろう。
どこに行くか考えて、真っ先に浮かんだのはロイドのところ。
頼れるところを考えたら、ここしかなかった。
セリムのところはきっとすぐにレンたちに報告が行くだろうし。
きっと、王妃として迎えられる。
それは、嫌だった。
ロイドなら、私の子と王妃としてじゃなくて、紗南として受け入れてくれると思ってた。
「待たせたな」
「ううん」
戻ってきたロイドは、先ほどよりもラフな格好になっていた。
魔王じゃなくて、ロイドとして話をしてくれるつもりなんだって気づいた。