続♡プリンセス☆ロード
「レン!大変!悪魔の大陸で、人間が悪魔を襲ってるって!」
勢いよく扉を開いて叫んだのはミナト。
皆は一斉に立ち上がる。
え?
どういうこと…?
人間が、悪魔を…?
「あ…、ご、ごめん…」
ミナトが、私を見て、ハッとしたように口ごもる。
そうだ、ロイドが言ってた。
いまだにそう言った争いが各地で起きているって。
「大丈夫。知ってるから」
「紗南…」
「私が気にしないように黙っててくれたんだよね。大丈夫。私、現実を受け入れるから」
「すまない…」
「仕方ないよ。やっぱり、わかってもらうには時間がかかるんだよね」
わかっていても、納得できないことだってある。
怒りや憎しみをぶつける場所がなくて、どうしようもないこともあるだろう。
「レン。私も行く。私も、連れて行って」
「危険だ。そんなところに紗南を連れていくなんてできない」
「なに言ってるの?そんな危険な場所、今まで何度も出会ってきたわ」
黙ってるなんてできるわけない。
私も行くと、決めたんだ。