続♡プリンセス☆ロード




ミナトは、一番隊の隊長兼私のお世話係のようになっている。
それは、ミナトが騎士の中でも私にため口で話せ、その上こうしてさぼりがちな私のお尻を叩いていける腕があるから。


救いの姫のかっこ仮の頃から一緒だから、気心知れているし、今更改まられるのは絶対に嫌だとこれまた駄々をこねたからでもあるのだけれど。
さすがに呼び方だけは紗南様、になったけれど。
さすがに、他の一番隊や騎士、メイドたちにはちゃんと敬語を使われ、王妃として扱われている。





そもそも、王妃って私まだ18歳なのよ。




レンは、王位継承の最年少記録を更新し、その上王妃まで迎えるという前代未聞の快挙を作ったと評判らしい。
快挙なのだろうか。

地球で言えば、ギネスもの…だろうか。






「ドレスって、やっぱ着慣れないんだよね」

「そんな事言っても、ダメだからね!」

「どうしても?」

「どうしても!」





ケチ、と小さく呟くと、ミナトに思いっきり睨まれた。
なによ、偉くなっちゃって。
あんな弟みたいだったくせに。






「でも、リュウに会えるんだよね」

「あ、そうだね。楽しみだな」

「うん。様になってるかな?リュウが王様かぁ!」






ムーン王国の王になったリュウとは、私とレンの結婚の式以来会えていない。
公務でレンは何度かあっているようだけど、私は全くだ。


酷いんだ、レンったら。
会ったところで、あまり教えてくれないの。
どんな話をしたかとか、リュウの様子はどうだったか、とか。





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