続♡プリンセス☆ロード
私たちが不思議に思って立ちすくんでいると、レンがそんな私たちを振り向いて見る。
「なにしてるんだ、行くぞ」
「え…あ、うん…」
私とミナトは再び顔を合わせて首をかしげた。
「バカだな、レンがそんなことで本気で切れるわけないだろ」
「え…?でも…」
ヤキモチ焼くって前言ってた。
「ヤキモチ焼く前提でも、ミナトと紗南が仲いいのは知ってるしな。ミナトの精神状態とか加味してあいつなら絶対見逃すぜ」
「…リュウ、それわかってて脅したんだろ!」
「当たり前だろ。じゃなきゃ、レンを怒らせるようなおっかねぇこと誰がするか」
「…ちょっと、レンをなんだと思ってるのよ」
レンはレンなりにいろいろ考えてくれているってことなんだろうけど。
まるでレンを怒らせると怖いと言われているみたいで。
いや、それは正解なんだけどさ。
私でも、時々怖くて逃げたくなるときあるもん。
「なんか、リュウに振り回された感じがしてすごいむかつく」
「もう、ミナト。そうかもしれないけど、落ち着いて」
「絶対、羨ましいんだ。リュウも紗南ちゃんを抱きしめたいとか思ってんだろ?」
ミナトが膨れた顔で言う。
ちょっと、なんでそうなるのよ。