続♡プリンセス☆ロード


初めて味わった、死ぬかもしれないという恐怖。




昔の私は、何度そんな恐怖を味わったんだろう。
それでも、この人たちと一緒にいることを選んだ。




それは、どうして?




レンは、泣きじゃくる私をいつまでも抱きしめていてくれた。
時々「ごめん」と呟きながら。

その言葉は、誰に対しての言葉だったのか、わからなかったけど。

もう、誰に対してのものでもいいやって、諦めにも似た気持ちで聞いてた。





「…怖かっただろう。落ち着いたか?」

「うん…ごめん…」

「いや、こうして何度もお前に抜けだされると…、つくづく、詰めが甘いのだと思い知らされるな」



レンは、寂しそうに笑った。




「…私、何度か抜け出してたことあった?」

「ああ。今のように、抜け出して危険な目にも何度もあってる」

「…あ、そう…」



記憶があってもなくても、そこは一緒なんだ。




「…勘違いするな」

「え?」

「俺の態度が、お前を不安にさせてしまっていたのなら、謝る」

「…ちょっと…」



突然、雰囲気の変わったレンに戸惑う。






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