続♡プリンセス☆ロード
「お前に、記憶があってもなくても、俺の気持ちは変わらない」
「気持ち…?」
「俺は、お前を愛してる」
まっすぐと、見据えられそう言われた。
まっすぐに届いた想いは、私の胸を指す。
こんなにも、ドキドキする愛の告白を受けたのは、初めてなのに。
なぜだか、とてもうれしくて、懐かしく感じた。
もしかしたら、心は覚えていたのかもしれないね。
「レン…」
「…なんだ」
「私、ちゃんと思い出すよ」
「無理、しなくていい」
「ううん。思い出したいの。なんだか、悔しいんだもん。レンばっかりそんな愛の告白してさ。私だって、ちゃんと自分の言葉で、ちゃんと伝えたいから」
でも、今の私が言っても、ウソにしか聞こえないから。
確かに、惹かれ始めているのはわかるけど。
でも、それじゃダメだから。
ちゃんとレンの事も、皆の事も思い出して、ちゃんと好きだって伝えるから。
なんとなくわかったんだ、どうして私がレンを好きになったのか。
悔しいから、教えてあげないけど。