続♡プリンセス☆ロード
「…なに言ってんだ、紗南。頭打ったのか?」
う、間違ってたみたい。
しかもこの人、私の事紗南って呼び捨てだし。
ここの人はたいてい紗南さまとかだし。
まぁ、ミナトは紗南ちゃんって呼ぶけど。
ってことは、仲いいわけだから…。
「リュウ…くん…?」
「…紗南。黙ってろ」
「え…、ご、ごめん…。私なりに頑張ってみたんだけど…」
話してないってことは、ばれたくないとかそう言うことなのかなって思って。
私にとっては、そんな深刻な話じゃないけど、やっぱ他の人からしたら結構重い話なんだろうから…。
私は、この状況を楽しむと決めたからいいんだけど。
ちょっと、ふざけすぎたかもしれない。
「じゃあ、私ミナトくんのところに行ってくる」
「ああ」
レンの邪魔するのも悪いしね。
ミナトにあのリュウって人の事は聞いてみよう。
「おい、ミナトくんって、なんだ?おい、どうなってんだよ」
と、後ろで混乱した声が聞こえたけど、私はそそくさとミナトのもとに走った。
「ねぇ、私ってミナトくんの事なんて呼んでたの?」
「え?なにてって…ミナトって呼び捨てにしてたけど…どうしたの?」
ミナトのところに行って一番にそう尋ねると、きょとん顔でそう答えた。