続♡プリンセス☆ロード



私は、テラスに出てきた。
ここで人魔に会ったと前言っていたから。



怖い。




悪魔に襲われた恐怖が蘇る。
それでも、私は会わなくちゃいけない。
会って確かめるんだ。

どうして、私の記憶を消したのか。
そして、元の世界に返した理由。



殺さず、そうしたのはなぜなのか。





そして、可能なら記憶を戻してもらおう。
もう、いろんなことを疑って生きるのは嫌だ。






でも、人魔に会う方法なんて知らない。
聞いた話では、人魔は姿を消しているらしいし。

ここに来たところで、会えるわけじゃないんだ。





「そうだ…」




悪魔は、嗅覚も視覚も、触覚も、人より優れてるって聞いたんだ。
もしかしたら、人魔だって同じかもしれない。


だったら…。



私はバタバタと自分の部屋に戻り、小さなナイフを手に取ってテラスに戻ってきた。




私はためらうことなく指先にナイフを滑らせる。
赤い鮮血が溢れる。


この血の臭いを嗅ぎつけて、人魔が来てくれたら…。





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