晴れ時々@先生の妹【第2巻】




3時間目の授業の始まる鐘が鳴る。





――3時間目――



――生物――





真面目な顔をした中村先生が教室の前の扉をガラガラと開けて白衣姿で教室に入ってくる。






――ヒャッー、かっこいい!






二戸 梨杏の目がキラキラと輝き出す。






教卓の近くの席から、右へ左へと動く中村先生を見られるのはこの私だけの特権だ。






皆、私の席が羨ましいと言うけれど、今のところ誰にも譲りたくない。







特等席、もう最高っ~~!







ウフッ。







思わず笑いがもれてしまう。





中村先生がチラッと二戸 梨杏の方を見た。






――二戸 梨杏、授業がこれから始まるっていうのに、何を笑っているんだ?






今日は、授業の最後の方で抜き打ちミニテストなる物を用意してきたから、笑っていられるのも今の内だけだぞ。


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