晴れ時々@先生の妹【第2巻】





中村先生が白いチョークを握り、幅が広くて長い黒板に字を書き始めた。






瞬時に、教室にいる生徒達の視線が中村先生の一点に集まる。





360度、どの角度から見ても中村先生はカッコいいけれど、白衣姿となると更にグレードがアップする!





多くの生徒の熱い視線に釘付けにされているとは全く気づきもしていない中村先生。





黒板に書かれた非の打ち所のない綺麗な字――。







・【生体防御】







「はい、じゃあ教科書28ページを開けて。今日は、“生体防御”の勉強をするから。前回の授業の復習も兼ねて話をしていくから、しっかりとついてこいよ!」






難しい話を分かりやすく噛み砕いて話をしてくれる中村先生。






――生体防御とは、自分自身の体を守ろうとするしくみのこと。






中村先生が黒板に書いた図を指さしながら説明をする。





「つまり、自分の体の中に入ってきた微生物や異物を食い止め排除をしようとするしくみのことだ……」





――なるほど。


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