浮気彼氏から奪うオトコ。
やっぱりこんな女の子は初めてだった。
俺にとって、もしかしたら生きる希望をくれるのかも知れない。
そう感じ始めていた―…。
「蒼斗の髪も綺麗だね。
でも無理に染めるから、少しだけ髪痛んでる」
「いいんだよ、別に。不良はそういうの気にしないし」
「えぇ!?ダメだよ!じゃあ今度家に来てよ!
私ね美容院の娘なんだから」
俺の髪にまた触れた彼女は、少しだけ照れくさそうにしていた。
「じゃあ…そうしようかな」
凄い嬉しそうにした彼女を見て、運命ってヤツを信じ始めていた。
それから俺とかのんはよく一緒にいるようになった。
お互い寂しいときには呼んだり、学校ではご飯を食べたり。
気づくと幼馴染っていう関係くらい、ずっと傍にいてくれた。
後に聞けば「蒼斗の傍にいたかった」と無邪気に言っていた。