龍乃一味のカオスな学園生活
父の鷹雅から聞いている。
丹下 龍太郎の身の内に封印されていた、大陸育ちの大妖の話。
日本の妖怪人外とは一線を画する力を持つが故に天神の地を荒らし回り、結果佐倉の眷属達によって封印された。
「アンタ、臥龍ね?」
「物知りだな、娘」
龍乃…の身を借りた臥龍は、腕を組む。
「アンタの宿主は丹下 龍太郎じゃなかったの?何で龍乃の中にいるの?」
「さてな…我にも解せん。封印の効力はまだ残っているので我自身は外には出れぬが…宿主に別の一族の血が混じった子が生まれた事で、封印ごと龍乃(むすめ)の身に移ってしまったか…」
そう言って。
ゆっくりと立ち上がって亜鳥に近づく龍乃、いや臥龍。
「龍乃がお前のそばにいたのもよかった。半妖とはいえ、この国の大妖怪たる鴉天狗の妖気を一身に浴び、我の力添えになった。礼を言うぞ、鴉天狗の娘」
「だ、誰が鴉天狗よっ、私は翼のある河童の末え…」
言いかけた亜鳥の顎を摑み。
「!!」
臥龍はグイと上向かせる。
丹下 龍太郎の身の内に封印されていた、大陸育ちの大妖の話。
日本の妖怪人外とは一線を画する力を持つが故に天神の地を荒らし回り、結果佐倉の眷属達によって封印された。
「アンタ、臥龍ね?」
「物知りだな、娘」
龍乃…の身を借りた臥龍は、腕を組む。
「アンタの宿主は丹下 龍太郎じゃなかったの?何で龍乃の中にいるの?」
「さてな…我にも解せん。封印の効力はまだ残っているので我自身は外には出れぬが…宿主に別の一族の血が混じった子が生まれた事で、封印ごと龍乃(むすめ)の身に移ってしまったか…」
そう言って。
ゆっくりと立ち上がって亜鳥に近づく龍乃、いや臥龍。
「龍乃がお前のそばにいたのもよかった。半妖とはいえ、この国の大妖怪たる鴉天狗の妖気を一身に浴び、我の力添えになった。礼を言うぞ、鴉天狗の娘」
「だ、誰が鴉天狗よっ、私は翼のある河童の末え…」
言いかけた亜鳥の顎を摑み。
「!!」
臥龍はグイと上向かせる。