龍乃一味のカオスな学園生活
「き、君…人外かい?」

種族の坩堝と呼ばれる天神学園では、人間以外の種族出身者も数多く学んでいる。

この少女もそんな一人。

「翼のある河童と人間の混血、高等部2年の鴉丸 亜鳥(からすま あとり)とは私の事よ!」

いやいや違うよっ、お前は鴉天狗と人間のハーフだよっ?

鴉丸 鷹雅(からすま おうが)と志摩 遊里(しま ゆうり、現・鴉丸 遊里)の子供!

それ教えたの、絶対遊里だろっっ?

「はぁ?私は翼のある河童っていう由緒正しい希少種の…」

そんな種族いないから!

全部お前の母ちゃんの創作だからっ!

ファンタジーだからっ!

「まぁそんな事どうでもいいわっ」

フンと鼻を鳴らす亜鳥。

「あんた、夕城道場の門下生でしょ?この天神学園でも、あそこの道場の連中は少しは骨がありそうって思ってたのよねぇ」

腕組みし、亜鳥はノエルを見る。

「何ならちょっとだけ、相手してあげてもいいけど?」

流石、鷹雅によく似たツンデレだ。

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