龍乃一味のカオスな学園生活
コンビニで買い食いとか、カフェでお茶とか、その程度かと思っていたら、龍乃の足は天神中華街へと向かう。

どうやら本格的に食事をして帰るつもりらしい。

「豚まんに小籠包に中華ちまき!何食べる?」

問い掛ける龍乃。

「それじゃあ僕は「よしこの店にしよう!」

そして答えようとしたノエルを無視して店を決める龍乃。

なら訊くな。

龍乃が見つけたのは、『本格中華・甘味処・龍虎軒』と看板の掲げられた店。

割と最近オープンしたばかりなのだろうか。

店構えが新しい。

「新規開拓かぁ…当たり外れが大きいんじゃないかな?」

琥珀はあまり気が乗らない様子。

「でも、オープン企画で全メニュー半額って書いてありますよ?」

セレナが入り口に貼られているチラシを指差す。

「じゃあ試してみてもいいんじゃないですか?クソ不味かったらお金テーブルに叩き付けて『二度と来るか!』って捨て台詞吐いて出ればいいと思うのです」

相変わらず無礼千万なさくら。

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