龍乃一味のカオスな学園生活
「えっ?ちょっ、副会長っ?」

目を丸くするノエル。

「待ちなさいよ!私達は生徒会に入るなんて一言も…」

亜鳥も抗議するが。

「生徒会は毎日放課後、生徒会室でやってっからさぁ。お菓子とか飲み物とか持って来ていーよっ?皆で仲良くワイワイやろうっ♪」

にゃはは、と笑って抗議を受け流す龍乃。

どこまでもゴーイングマイウェイ。

その自分勝手ぶりに苛立ったのか。

「人の話を聞きなさいっ!」

亜鳥は龍乃の肩を摑む!

女子生徒とはいえ、鴉天狗の血を引く半人外だ。

人間の龍乃には些か痛い筈。

だが。

「放せ小娘」

亜鳥の腕を逆に摑み、視線を向けた龍乃に、彼女は一瞬気圧される。

(何…獣妖…?…いや、蛇妖の眼…?)

少なくともその瞬間の龍乃の瞳は、人間のものではなかった。

亜鳥が手を放すと。

「んじゃな、あばよぉ、ノエルっちに黒い羽の女の子ぉっ!」

屈託ない笑顔と共に、龍乃は駆けて行ったのだが。

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