龍乃一味のカオスな学園生活
「刹那君、僕も抱っこ♪」

同じく三角巾姿の琥珀が言うが。

「琥珀は花より背が高いから届くだろう。駄目ならそこの脚立を使え」

照れ臭いのか冷静なのか、意外と冷たい刹那。

「ぶー、つれないなぁ」

言いつつ脚立に上がる琥珀。

天井の蛍光灯の埃を落とすようだ。

「……」

とはいえ、脚立が倒れたりしたら大変だ。

それとなく脚立を支えてやる辺り、やはり気が利く刹那だが。

「~~~~~っっっっ」

脚立の下から琥珀を見上げた刹那、赤面して俯く。

スカートの中が見えてしまったようだ。

今日の琥珀のお召し物は、T字型のアレだった模様。

わかってて脚立に登ったのか。

おのれ琥珀め、策士だな。

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