強がりウサギの不器用な恋

バイトの子たちは別として、私と社長だけだった空間に、突然この人がやって来て……もう3ヶ月。



「社長、海藤さんが来てくれて助かってると思いますよ。
海外へのメールの返信も、私はできませんけど海藤さんなら楽勝ですもんね。」


今までは、英語で来たメールを読むのも返事を送るのも、100%社長の役目だった。

私はその分野では全く役立たずだから、何の手伝いも今まで出来ていない。


だけど語学が堪能で、メールのやり取りにも慣れている海藤さんが来てからは、社長が口頭で指示をすれば、海藤さんがパパっとメールの返信をしてしまう。


あちこち忙しい社長は、これだけで大助かりだ。


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