強がりウサギの不器用な恋

「私も社長に捕まった人間なのに、奥さんと同じではなかった。
私のことは、社長は初めから恋愛対象で捕まえたわけじゃなかったんです。
なのに、私一人が勘違いして恋心を抱いて……

それに気づくのに、随分時間がかかってしまいました。
何年も。……バカですよね。」


自虐的にヘラっと笑って見せたけれど、海藤さんは無言で何も言葉を返してくれない。



「ほんと、凄腕ハンターですよ、社長って。」

「…そうだな。
ていうか、嫁さんがショップで働いてたって、今初めて聞いた。」

「そうなんですか…」

「高校のクラスメートだったっていうのは聞いたけど。…知ってたか?」

「はい。」


社長と奥さんは、そのショップで初めて出逢ったわけではない。

元々、二人は高校のクラスメートだった。




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