強がりウサギの不器用な恋
子供の父親が社長なんじゃないかと誤解されるのが嫌で、真剣な面持ちでそう言ったのに。
明未さんは私の言葉を聞き、フッと表情を緩めた。
「わかってる。…そんなの、疑ってないから。」
疑う余地もないのだろう。
私が社長のことを好きだったことは、明未さんも知っているはずなのに。
私と社長は、仕事でしか繋がることはないと、この人は確信していたようだ。
私が最近妊娠するような行為をしたのは……あの夜だけで。
最近肉体関係を持ったのも、もちろん彼だけ。
確かにあの夜のことを思い出すと、彼は避妊具を付けていただろうか、と……思い当たるのだけど。