強がりウサギの不器用な恋

きっともう、綾乃さんと結婚の話が進んでいるはずだ。

そんな中、私も妊娠しましたと、争いの種を振りまくことはしたくない。


海藤さんが今後守っていくと決めた女性と赤ちゃんがいるのなら、私がそれを邪魔することはしたくないんだ。



「私からは、真吾に何も言わないでおくけど……
もしかしたら、妊娠を疑われて訊かれるかもしれないわ。
名古屋からまっすぐ、ここに向かうって言ってたから……」

「え?! 今から来るんですか?」

「うん。…そういう人でしょ?」


ああ、そうだ。そういう人だ。

私が倒れて救急車で運ばれたなんて聞いて、しかも明未さんに付き添われてるなんて聞けば、ここへやって来るに決まっている。


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