強がりウサギの不器用な恋
「買います。買いますけど………
全員の分買ったほうがいいのかな?って考えてたんです。
みんな、上に着いたら「喉渇いた~」とか言いそうですし。
でも、500のペットボトルを5本も買ったら重いなぁ…と。」
緑茶を何も考えずに危うく5本買いそうになったけれど。
鞄には入らないな、とかいろいろ考えてたわけですよ。
「そんなの気にしなくていいって。
アイツらに、操がそこまでしてやることないから。」
俺は男には厳しいんだ、なんて……ふんぞり返って言われても。
私は笑って頷き、自分の飲みたいレモンティーだけを購入した。
待ち時間の10分なんてあっという間で、私たちは次に来たロープウェイに乗り込む。
いざ出発すると、まるで乗り込んだ物体がそのまま宙に浮いているような感覚がした。
山あいの絶景が、澄み渡るように遠くまで見えていて。
私は買ったレモンティーを取り出し、喉を潤して景色をボーっと眺め、またそれを鞄にしまった。