強がりウサギの不器用な恋
あなたの顔を見るのが嫌?
冗談じゃない。
私はそんなに弱い女じゃないもの。
この恋に、何の障害もないのなら……
あなたを想っていても許されるのなら……
毎日あなたの顔を見ていたいと思うのに。
それくらい……あなたが好きなのに。
声を大に、それは違うと思い切り否定の言葉を発した私に、彼の視線が突き刺さった。
「そんな理由で辞めるんじゃありません…。
その辺りは、社長から何も聞いてないんですか?
私、地元に………帰ることにしたので。」