強がりウサギの不器用な恋
経理なんて、先輩はまったくもって向いてなさそう。
細かい計算なんてさせたら、目が回って倒れそうなタイプなのに。
「大丈夫。最初は従業員は俺一人だし。そんなの何とでもなるだろ。」
まぁ、なんて楽観的な発言だこと。
はっきり言ってナメすぎてると思いますが。
「そのうち従業員雇えるようになったら……宮田、手伝ってくれよ?」
「はぁ? なんで私が!」
「経理とか……そういう細かいの、宮田って得意そう。」
「嫌ですよ。」
「なんで? バイト代もちろん出すから手伝ってくれりゃいいじゃん。」
「だから、嫌ですって!!」