天才少女の復讐法。
【優雨side】
「なんで、嘘ついたんだよ。」
__放課後。
瀬織だけが残っている静かな教室で
沈黙を破ったのは俺だった。
「……嘘ついたって
お前にメリットなんかねぇだろ…。
"無差別殺人犯"なんて…
そんなくだらねぇー嘘つくなよっ。」
「……なんの話?」
「……昨日見たんだよ。
お前が、同級生を助けてるところ。」
俺がそう言うと、
瀬織は呆れた顔してふっと笑った。
「…あたしさ、黒瀬くんを試したんだよ。
あんたの言う正義感で
あの子を本当に救えるかどうか。
だから、あんたに警告だってした。」
「っ……」
「…黒瀬くんの言う正義が本物だったら
あんたがあの子を助けてるはずだったんだよ。
……あの場所にいるのはあたしじゃなくて
あんたが、あの子の自殺を……
止めるはずだった。」
……返す言葉がなかった。
瀬織の言ったことは、全部事実だから。