君と、優しくて愛しい日々を。


「……うう…純くん、やっぱり変……」

「うるせー」


そんな言葉を聞いたのを最後に、私は目を閉じた。





-純side-


「…なー、裕也。俺、最近、変?」


色葉に『変』だと言われた日の、翌日。

昼休み、空き教室へ行く時間になるまで、俺はいつもの元二組メンバーと、屋上で昼食をとっていた。


ストローを咥えながらそう尋ねたのは、元二組の男子のなかでも、まともに返事をしてくれそうな、栗原裕也。

色葉の親友である丸井さんの彼氏でもあるから、最近はこいつと一緒にいることが多い。

俺の口数が多くなって、前より笑うようになったことに関しても。

何かを察したのか、『まぁ、いいことだし』とか言って、受け流してくれる。

そういうのもあって、いろいろと相談しやすかったから。

何気なーく、訊いたつもりだった。



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