君と、優しくて愛しい日々を。
私の委員会が終わったあと、四組で私を待ってくれていた純くんに、パンと手を合わせてお願いする。
純くんは眉を寄せて、「そんなにかかんの?」と言った。
「う…うん。たぶん、あと一時間はかかると思う。これ以上待たせるの悪いし、先帰ってていいよ」
今日は一週間に一度、純くんと帰る日だ。
でも、今日に限って委員会が入っちゃって。
もうすぐ体育祭なのもあって、仕事が増えてるこの時期。
残念だけど、一時間も待ってもらうのは…申し訳ないよ。
純くんは不満げに「…えー」と声を出した。
「いいよ、待ってる」
「いつまでかかるかわかんないよ?」
「待ってる」
「………けど」
私がなかなか納得しないでいると、純くんはムッとした顔で、「待っ…」と言った。
けど途中でハッとして、口をつぐむ。
そして、「…いや」と言った。
「………わかった」
……あ。
『わかった』って言った、その顔は。
……なんだかちょっと、寂しそうだった。