ペン先と筆先

私は祖母が嫌いじゃなかった。


絵を教えてくれるし、なによりあのすがるような目が堪らなく嬉しかった。


祖母は私の才能を愛していた。


自分が持ってないものを持っていて、自分の変わりに夢を叶えてくれる存在。

そんな私を彼女は崇拝に近い形で愛していた。


このまま絵描きになって、私は才能を思いっきり爆発させる人生を歩むんだ。


そう思うのに時間はかからなかった。
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