トナカイくんとハッピークリスマス!


あたしは立ち上がり更衣室に向かう。


どちらにしても今日が最終日。


トナカイくんと会うのは今日で最後になってしまう。


今までのお礼も言いたいし、トナカイくんの中の人に会ってみたい。


どんな人があの時、あたしを助けてくれたのか。最後に顔を見ておきたいと思ったんだ。


いつもすぐに帰っちゃうから、あたしの着替えが終わるまで待っててくださいって言っておかないと。


あたしは更衣室の前で深呼吸して、そしてドアを開けた――



――えっ…


「いやー、お疲れさん!いい汗かいたねー」


えっ…


えええええぇぇぇぇぇ…!!!!



いつものように着ぐるみを身につけたまま休んでるトナカイくんがいると思ってた。


なのにいつもトナカイくんが休んでるイスに座っていたのは

顔や頭の汗をタオルで撫で回して拭う、薄毛の中年おじさんだった。




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