クリスマスの約束
「この古木さん、すっごく可愛い」
さっき貰ったチェキを見て、何度もそう言う小山くん。
「やっやめてってば」
そんなに褒められると、照れてしまう。
「だって本当だし」
お店に入ってもその話題をする小山くんに、
「ほら、妹さんのプレゼント見よう」
と、そう促す。
「はーい」
こんな返事じゃきっと当分の間そうやっていじられるのだろう。
「もう…あっ、これとか良いんじゃないかな?」
あれこれと、手に取りプレゼントを選ぶ。
さくっとプレゼントを決めた後、少し待っていてとお店の前に待たされる私。
少し経って、駆け寄ってくる小山くん。
「どうしたの?」
「ん?あぁ、ちょっとね」
そう微笑みはぐらかされてしまった。