切れない鎖

「ということは奴の側、学園に彼はいるのか?ならば奴はすぐにでも私と彼を……、もしそうなら次の春だな……」

少女は一人で考え始めてしまった。

「あの、よく分からないけど、そろそろ僕は戻るね。戻れなくなると困るから」

優輝が声をかけると、少女は俯いたまま「あぁ」と返事をした。

そのまま優輝は部屋を出た。

最後にちらりと少女見ると、深く考え込んでいるようだった。

階段を下りながら考える。

(あの女の子に、あんな秘密があっただなんて。驚いたなぁ)

「あれ?あの女の子、全ては話せないって言ってたけど、あれが全部じゃなかったのか?それに最後に言ってたこと、彼は学園にいるとか何とかって」

分からないことだらけで頭が破裂しそうになる。

「まぁ、これから3ヶ月あるんだし、いろいろ聞いてみよう」

後には足音の響く音と、ランタンのキィ、という音だけが残った。
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