イクメンな彼氏
「そんな顔しなくてもいいよ。
理久は本当にいい奴だから。

母さんも幸せそうだし、二人の結婚は本当によかったと思ってる」

きっとそれは中津さんの本音なんだろう。
いつも悠理花ちゃんを可愛がっている様子を見ていたから、信じられる。

大好きな母親と、大切な親友の子どもであり自分の妹。彼女を慈しむ中津さんは、本当に優しい顔をしていた。

疑う余地もなく私が笑顔で頷くと、彼は私を見つめて囁いた。
「それに悠理花がいたから、比奈に会えた。それだけで十分だ」

彼の大きな黒目に私が写って、心臓が高鳴り始める。私たちの顔の距離は20センチで、染み一つない透き通るような肌から目が離せなくなる。

何とか話を逸らさなきゃ、と焦った私はさっきから迷っていた疑問を口に出した。

「中津さんのお父さんは……?」
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