イクメンな彼氏
久しぶりに訪れた悠斗さんの部屋で、ソファーに浅く座る。

几帳面な悠斗さんには珍しく、寝室には部屋着が脱ぎ捨ててあったしカウンターには郵便物が積まれていた。

彼の入れてくれた冷たいお茶を受け取って、私は早速本題に入った。

「悠斗さんのお父さんのこと、教えてくれませんか?」

彼の目が一気に鋭くなるけど、私は目を逸らさない。
今日は逃げないって決めたんだから。

「どうして?」の問いに、迷ったけれどお母さんのことを話すことにした。結局彼女の話を私が遮ったことも。

「悠斗さんが話したくなくても、私は聞きたいんです。悠斗さんのことをもっと知りたいんです

ダメですか……?」

隣に座る彼を見上げてお願いすると、固い表情なものの諦めたように口を開いてくれた。
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