イクメンな彼氏
「葉月、私、隣のクラスの男の子と付き合うことにしたんだ」
高校2年生の夏休み前だった。
私が里谷 洋介を知ったのは。
バレーボール部で友達の多かった私は高校に入ってから何度か告白されたけれど、どの人もピンと来なかった。
どうしてなのかはわからない。ただ本当に誰に会ってもピンとこなかった。
隣のクラスの洋介は帰宅部で、華奢な体格の大人しそうな男の子。
呼び出された時はまさか告白されるなんて思わなかった。
だけど私はピンときてしまったんだ。
彼の海の底みたいに暗い瞳に。
付き合い初めて半年間は学校帰りに手を繋いで帰るような健全なカップルだった。
実家が旅館を経営していて両親共に仕事で忙しかったから、仕事の手伝いをすることはあっても両親とどこかに出かけることなんてなかった私。
寂しかったと言われればきっとその通りなんだろう。毎日一緒にいてくれる洋介に、私は夢中になっていった。
タイプが違う私たちは周りに意外な組み合わせだと言われたけれど、誰が見ても幸せなカップルで、葉月も二人の関係を応援してくれていた。
あの日までは。
高校2年生の夏休み前だった。
私が里谷 洋介を知ったのは。
バレーボール部で友達の多かった私は高校に入ってから何度か告白されたけれど、どの人もピンと来なかった。
どうしてなのかはわからない。ただ本当に誰に会ってもピンとこなかった。
隣のクラスの洋介は帰宅部で、華奢な体格の大人しそうな男の子。
呼び出された時はまさか告白されるなんて思わなかった。
だけど私はピンときてしまったんだ。
彼の海の底みたいに暗い瞳に。
付き合い初めて半年間は学校帰りに手を繋いで帰るような健全なカップルだった。
実家が旅館を経営していて両親共に仕事で忙しかったから、仕事の手伝いをすることはあっても両親とどこかに出かけることなんてなかった私。
寂しかったと言われればきっとその通りなんだろう。毎日一緒にいてくれる洋介に、私は夢中になっていった。
タイプが違う私たちは周りに意外な組み合わせだと言われたけれど、誰が見ても幸せなカップルで、葉月も二人の関係を応援してくれていた。
あの日までは。