イクメンな彼氏
抱き合った翌日には40階を訪れて、彼のお母さんと理久さんに挨拶をした。

「ちょっと悠理花と散歩してくる」とベビーカーを押して出て行った悠斗さんは、私とお母さんが話す時間をくれたんだろう。

「悠斗ときちんと話をしてくれて
ありがとう」
安心したように微笑んだ後、お母さんは悠斗さんが小さかった頃の話をしてくれた。

悠斗さんは中学生になるまで両親と3人で暮らしていたけれど、小学校低学年で経営する会社が倒産してから、お父さんが暴力を振るうようになったこと。

彼がそんなお父さんからお母さんをいつも守ろうとしていたこと。

「俺はおやじみたいにならない」が口癖だった彼は、自分の中に流れる血を嫌悪していたんだ。
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