イクメンな彼氏
「母さんと理久と何話してたの?」

「私と出逢う前の悠斗さんの話」

「それ面白いの?」

「うん、でもどんな話かは秘密だよ」

「ふーん、気になるな……」

「ふふ」

35階に戻ってきた私たちは色々話をしながら掃除して、洗濯して、そういえばお腹が減ったねって気がつく。

悠斗さんの家の冷蔵庫には何もなかったから、歩いて5分のスーパーに買い物に行くことにした。

お惣菜売り場の前で少し悩んだけど、今日は私が作ることにした。

普段全く料理をしないという悠斗さんのマンションには調味料もないらしく、醤油やみりんから買わなくちゃいけないから今日はカレーとサラダ。

キッチンに立ってあちこち開けてみる。
道具は揃っているものの、どれも使われた形跡がない。

今までの彼女って料理しなかったのかな。この道具たちって誰が買ったんだろ。

他の女の子が買ったものを使うのは、何となく嫌だな。

「何悩んでんの?」
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