イクメンな彼氏
「お母さん、何も言ってなかったのに……」
「比奈を心配させたくなかったんだよ」
私が上京してから、洋介は毎日実家に通って母に私の居場所を教えろと詰め寄っていたらしい。
私に会いに行くんじゃないかと後をつけるようなことまでしていたらしく、母は全く会いに来なかったのだ。
洋介は自分の物を人に盗られるのが大嫌いだったから、自分の人形である私を血眼になって探したんだろう。
怖い。
当時の恐怖心が蘇ってきて、実家に帰ろうなどと考えた自分が信じられなくなる。
私は何て馬鹿なんだろう。
怖いよ……。
震えが止まらない指を強く握り締めると同時に、店員に呼ばれ席へと案内される。
「比奈、大丈夫だよ。
洋介にはもう他の彼女がいて同棲してるらしいし、比奈のことなんて忘れてるよ」
本当はそんなこと欠片も思っていないだろうに、葉月は私を励ますために嘘をつく。
先に注文しておいたパンケーキが目の前に置かれたけれど、もう私には美味しそうだとは思えなくなってしまった。
「比奈を心配させたくなかったんだよ」
私が上京してから、洋介は毎日実家に通って母に私の居場所を教えろと詰め寄っていたらしい。
私に会いに行くんじゃないかと後をつけるようなことまでしていたらしく、母は全く会いに来なかったのだ。
洋介は自分の物を人に盗られるのが大嫌いだったから、自分の人形である私を血眼になって探したんだろう。
怖い。
当時の恐怖心が蘇ってきて、実家に帰ろうなどと考えた自分が信じられなくなる。
私は何て馬鹿なんだろう。
怖いよ……。
震えが止まらない指を強く握り締めると同時に、店員に呼ばれ席へと案内される。
「比奈、大丈夫だよ。
洋介にはもう他の彼女がいて同棲してるらしいし、比奈のことなんて忘れてるよ」
本当はそんなこと欠片も思っていないだろうに、葉月は私を励ますために嘘をつく。
先に注文しておいたパンケーキが目の前に置かれたけれど、もう私には美味しそうだとは思えなくなってしまった。