Sweet Love
「工藤先生、離してください」



…………



「…やだ」



俺がそう言うとさらに顔をしかめる由愛



だって、この体勢気持ちいいんだもん…



「早くしないと今日修学旅行だから急がな…」



と言って止まる由愛



ん?



どうした?



俺がそう声かけようとした瞬間…



「あーーー!!!」



といきなり声をあげた



「なんだよ。うるさいな」



あ…つい本音が…



「今日修学旅行じゃないですか!!」



さっき自分でそう言ってただろ…



俺がそう指摘すると



「早く準備しますよ!!」



無視しやがった



ぎゅー



ムカついたからもっと強く抱きしめた



「ちょっ…工藤先生?!いつまで抱きしめてるんですかっ!」



ドタバタ暴れる由愛がかわいくて…



まだ離したくないな〜



俺どれだけこいつのこと好きなんだよ



「あと30分」



これぐらいあれば3日間我慢でき…



「なに言ってんのよ!私たちが遅れたら意味ないでしょ!」



最後まで言わせろコラ



「工藤先生!!ほら、もう早くっ!」



ちっ…



「なんで舌打ちするんですか」



あれ、声に出してた?



気をつけないと



由愛と軽い言い合いをしていた時



「あ〜もう!帰ったらたくさん充電していいですから!」



は?



「それってなんでもしていいってこと?」



いや、さすがにそれはないよな…



「そうです!!」

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