route1119
はじめての友人。

 ボクはある日、学校に行くことになりました。それは聞いたことのない。でも外では有名な人から招待されて、行くことに。

 嫌だなぁ。

 できれば、家で独り立ちできるほどの頭を身につけたかった。

 ボクの名前はライザ、アタリ、エイゴ。来る災いで来災。辺りで辺。偉い事で偉事。親からは辺と、偉事を縮めてベイズと呼ばれている。家族は母親だけ。父親は幼い頃になくなっている。詳しいことはまだ知らない。

 ほとんど外に出たことがない。知識はあるが体験したことがない。頭だけの貧弱な人間だ。出るときは大体パーティーだ。同じ一族である新来座によばれて出かけていく。そんな日々。崩れていったがな。


 これから行く学校はどうやら寮制らしい。知り合い、新来座の兄貴の方がボクの行く学校にかよっているらしいからすこし、すこしだけ安心した。
 ひつこいが少しだけだ。怖いんじゃない。いじめだとかそんなのは怖くない。



 後ろの方から母の声が聞こえる
「なにも忘れていないよ」
 母に向かって声を放つ。近所に聞かれていそうで恥ずかしい。無駄に重い旅行カバンを引きずって学校への道を行く。何キロだっけか。1KMもないだろう。普通に近い。ただただ、道が複雑なだけだ。



ゴスッ
 頭が揺れた地面に叩きつけられるのがゆっくりと脳が暴走する。受身が取れなかった。


 顔面を地面に強打した。心底痛い。大丈夫鼻の形は変形していない。

「あはは。大丈夫?」
 申し訳なさそうにこちらの顔を覗く、M字に前髪を分けていて真ん中の髪だけピンクの蒼髪。胸のでかい...女...それも露出狂の。制服のようなものを来ているが胸のせいでピチピチである。
「ごめんねーあたしのバック当たっちゃたみたいで。」
 バック...?バックとはあんなに痛いものなのか。身近にあるもの怖い。やばい、家に帰ってひきこもりたくなってきた。
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