route1119
「そんな彼女がボクをなぜ」
「お前が来族だからじゃないのか、それにだ、君、能力無しなんだろう」
「はぁ」
「ここでは、差別用語として、ブランクフランクって言われるんだ。ぼかぁこれでも王族、ご先祖様に恥は書かせたくないからしないけどね。姉さんに言われてんだ、君のことを見るようにってさ。」
なんだこの...見下された感じ。
「なんなんだ、その目。うちの一族は代々絶頂期が早いんだよ!!」
「...ああ、あんたが小さいからか」
「悪かったな!!どうせ152だよ!!」
「おっはよーん」
妙にアイが機嫌がいい。
「なんだよ、なんかあったか」
「へへー実はね、ベイ君のよーく知っている人と同じ部屋になったの!!」
よく知っている?女の知人は何人いたか...
「そいつは...新来座月夜といったのか」
「あったりー!!さっすが昨日までぼっち」
「怒りはしないがそれは余計だぞ」
それにしても月夜と同じなのか。完全にどこからか見られているんだろうな。
いつか、あとで探すかどうかしないとだな。
新来座月夜、昨日いちどだけ会話した彗星の妹。同い年だ。彼女の能力はとても特殊だ。時間を操る、と自分ではいっている。つまり、人の目には見えない能力ということだ。
「あいつ...青龍なのか」
入学式のとき名前がなかったから、そう悟った。