route1119
廊下を歩いた歩き回った。頃という女について聞いて回った。ゴーグルのことと、一族のことを聞くのは飽きた。そこで有力な話が二つ。
「頃は別校舎の給食室でなにかよく話している。」
と
「彼女は寮ではなく木に住んでいる。」
だ
別校舎...そういや、その中庭でボクらは昼食をとっていたな。その時か?もしかしたら、赤楽もその時給食室にいたかもしれない。そして図書室へ行った。なかなかいい推理じゃあないか?
木...そういえば、どこかの本で聞いたことがあるな。木の上で生活する一族。それが、阿羅堂師か。
昼にでも行こうか。
「ところで、アイ。」
「ん」
「お前年いくつ」
「19だよ」
「...そうか」
「羽無は戦前からいるから90ぐらいだね」
「聞いてない」
昼、僕はこれから別校舎へ行く。ほかのやつらは何かと面倒なので置いてきた。捕まる?考えていない。
「の予定で行くから、準備頼むよ」
...外見は話どうりだ。赤いゴーグル、そして灰色の髪、ロングコート、レザーの手袋は肩まで、陥没した右目。
「あの女か...」
後ろを確認する、こういうのってよく仲間がつけていたりするんだよな、実際にないことをいのろう。
何を話ているのかはあまりよくわからない。窓側に来た時にやっと聞こえる、といったところだ。
「ベイズ、なにをしている」
後ろから彗星の声がした。
「えと...」
「そういえば、お前は頃丸の招待で学校に来たのか。それでか」
「あたりだよ彗星兄...」