私に恋をしてください!
『あの時のことが原因でまともに女性とセックスできなくなるなんて、私にしてみたら迷惑な話よね。勝手にゲームをやっておいて、勝手に私を巻き込んで傷つくなんて。本来、セックスとは男女の究極な愛情表現なんだよ。それ以前に、このままだと好きな女性に自分の子供も産ませられないよ。・・・ね、そこでお聞きの柳井くんの彼女さん』

と、突然大きな声で声を発した神戸。
神戸の目線に合わせて振り返ると、入り口に立っていた・・・葉月。

「葉月・・・いつからここに?」
『こっちに来てください。7時に主人が迎えに来るまで一緒にここで待っていませんか?』

神戸の誘いに、ゆっくり俺に近付く葉月。

『今日、ずっと見てましたよね、柳井くんと私が話しているところ』

葉月は、俺が神戸と同級生であることを知らない。
しかも神戸とは今日が初対面だ。

『ごめんなさい。無神経だったわ、私』
『い、いえ、こちらこそ・・・』
『改めて自己紹介します。私は、柳井くんの高校時代の同級生なんです。ついでに言えば、あなたの上司の成瀬川局長の義妹です』
『義理の、妹さん?』

葉月は頭で必死にパズルを繋いでいるようだった。
でも目は泣きそうなのか、赤い。
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