私に恋をしてください!
こんな抱き心地のいい身体に出会ってしまったら、もう他の女性には欲情しない。

「愛してる、葉月」

と、本来恥ずかしくて言えないような言葉も簡単に出て来る。

『私もだよ、ソラ』

と、微笑んだ葉月の方が、よっぽど余裕があるように思えた。
それが悔しくて、キスでその表情を妖艶なものに変える。

「お前には、まだまだ女としての伸びしろがある」
『そ、そうかな・・・』
「でもその成長過程を傍で俺は見続けるから。頼むから俺だけを見てて」

葉月を上から見下ろしながら、俺は言う。

『ありがとう。いいマンガが描けそう。その前にいいストーリーが浮かびそう』
「当たり前だ。俺に捕まったからには"胸キュン"な作品を描いてよ」
『フフフ。ソラから"胸キュン"なんて言葉が出るなんて思わなかった』

まさに今俺が"胸キュン"だ。
そのまま葉月の身体を俺の胸に包んだ。

「ひとつ、白状するとさ、葉月と出会ったあの時、俺の心は"胸キュン"どころか、心臓が飛び出そうなくらいの激しい動悸を感じたんだ」
『それは大変。心臓の病気?』
「バーカ。"胸キュン"の最上級レベルが俺の心臓で起こったの。最初は何故だか分からなかったけど、葉月に一目ぼれした瞬間だったことを後から知ったよ」
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