私に恋をしてください!
お母さんと別れて、向かうはソラのアパート。
ソラに手を引かれて相談することもなく部屋に入った。

『マンガ、描きたくなったんじゃない?』

ソラはそう言うと私にテーブルでマンガを描くように促した。

でも私はそれまで描いていたマンガの続きは描かず、ソラがタバコを吸う様子を1枚に描いた。

鉛筆で軽く書いただけだけど、セリフも付けてみた。

『何だよ"そんなおっしゃり方はやめてください。葉月の存在を否定しているのと同じことになります!"って』

さっき、ソラがお母さんに向かって言い放った言葉をそのままセリフに乗せてみたけど、ダメだったかな。

「だって、あの時のソラ、カッコ良かったもん」
『言い放った相手が自分の母親でも?』
「うん。私のために言ってくれたということが伝わるもん」
『おっ、やっと葉月も恋する乙女になれてきたか?』

言葉はからかっているけど私を見つめる目は優しいソラ。

『俺は、それでも葉月の両親には感謝だな。だってこんな可憐な女の子を…』

そう言って私の隣に座ったソラ。

『この世に生み出したことに間違いはないからさ』

軽く私はキスされた。
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