私に恋をしてください!
『これからも、こんな朝って迎えられるの?』
「もちろんだよ。さ、一緒に食べよう。テーブルに運ぶね」
俺は葉月から体を離すと、葉月が頑張って作ってくれた朝食をテーブルに運んだ。
"いただきます"とふたりで手を合わせて、美味しく朝食を頂いた。
「よく朝食を作る材料があったね。うちの冷蔵庫なんて何も入ってないのに」
『この間の残りがあったし、実は昨日家から拝借しちゃったのもあるし』
「やっぱりしっかりしているよな。それもこれも、あのお母さんの育て方の賜物かな」
2人で一緒に片付けをしながらふと葉月の両親を思い出した。
「仲良くやっているといいよな、葉月のお父さんとお母さん」
『うん』
その後は昼まで葉月はマンガを描くと言い出した。
『何だかこうしている時間が幸せで、そんな気持ちで描くとどうなるかなって思ってね』
「なら俺、手伝わせてよ」
葉月に会っていない時間。
俺は何か役に立てないかと考えていた。
結論は、葉月の描くマンガの仕上げの手伝い。
マンガ家には必ずアシスタントがいて、トーンを貼ったり色を塗ったりする仕事を担うポジションがある。通称"アシ"。
「もちろんだよ。さ、一緒に食べよう。テーブルに運ぶね」
俺は葉月から体を離すと、葉月が頑張って作ってくれた朝食をテーブルに運んだ。
"いただきます"とふたりで手を合わせて、美味しく朝食を頂いた。
「よく朝食を作る材料があったね。うちの冷蔵庫なんて何も入ってないのに」
『この間の残りがあったし、実は昨日家から拝借しちゃったのもあるし』
「やっぱりしっかりしているよな。それもこれも、あのお母さんの育て方の賜物かな」
2人で一緒に片付けをしながらふと葉月の両親を思い出した。
「仲良くやっているといいよな、葉月のお父さんとお母さん」
『うん』
その後は昼まで葉月はマンガを描くと言い出した。
『何だかこうしている時間が幸せで、そんな気持ちで描くとどうなるかなって思ってね』
「なら俺、手伝わせてよ」
葉月に会っていない時間。
俺は何か役に立てないかと考えていた。
結論は、葉月の描くマンガの仕上げの手伝い。
マンガ家には必ずアシスタントがいて、トーンを貼ったり色を塗ったりする仕事を担うポジションがある。通称"アシ"。