私に恋をしてください!
いや、女のセリフと噛み合っていないから、両方とも・・・結局ストーリーが整っていないのだ。
何が言いたいのかがさっぱりわからないまま、読み終わってしまった。

何故だろう?
共感できない理由。

・・・そうか。
彼女は恋愛経験が乏しいのか。

男を知らない。
だから男の気持ちも分からないし、恋する女の子の気持ちも分からない。

それでラブストーリーを描くことに、そもそも無理があるんだ。

早速、俺はそのまま葉月さんにメールで伝えた。

すると彼女からの返信はすぐに来た。

―"やはり、他の方と同じご意見ですね。空さん、お願いしたいことがあります。今度の土曜日、お時間取れませんか?"―

土曜日は出版社は休み。
しかし俺達出版取次の会社は交代で土曜出勤があり、平日に代休を取るシフトがある。

・・・が、今度の土曜日は俺も休みだ。
彼女の腕の具合も見たいと思ったので、俺は二つ返事でOKしたら、やはりすぐ返信が来た。

―"よろしくお願いします。午前11時半に、中央南駅の北口改札前で待ち合わせましょう"―

確実にランチの時間帯に合わせた約束。
借りのある俺としては、葉月さんにランチをおごるチャンスだ。
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