私に恋をしてください!
それでもたまちゃんのアドバイスのもと、私は腕の部分がシースルーの黒いワンピースを着て二次会に挑んだ。

立食形式の会場は、かなりの人数がいる。
100人は超えるかなぁ。

『へぇ、君もそういう服装するんだね』

そう言って上から下まで私になめるような視線を送ってきたのは、販売一部の飯嶋(イイジマ)さん。

この人、要注意だと、遥香さんに言われていた。

うわぁ、捕まった。
肝心の遥香さんは私の同期で販売三部の蒲田(カマタ)くんに捕まっていたのを見たっきり、その後どこに行ったか分からないし。

『この後三次会に行かないで、俺と飲みに行かない?』
「お断りしますぅ。私はお酒が飲めないですしぃ、明日も予定があるので帰りますぅ」

いつもより尚一層甘ったるくしてみた。
飯嶋さんは大人の女性が好きなのかと予想したから。

『君みたいに男を知らないであろう女性に最近は興味が移ってきてね』

ダメだ。
この人には通用しない。

結局最後まで私の隣から離れず、途中で私がトイレに行っても出口で待っている始末。

結局、真子さんに少しだけご挨拶するのがやっとだった。

会がお開きになり、私は飯嶋さんに手首を捕まれて引っ張られている状態。
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